「Rinascita」協同組合は、トマトの商業化に関する数々の課題に取り組む組織の必要性を唱えた3人の若い小規模生産者によって、1977年に設立されました。ヴァッレドルモの農家は、何世代にもわたって灌漑なしでトマトの熟成サイクルを完成させてきました。これは、土地の特性を最大限に活用する栽培技術（イタリア語で「Siccagno」）によって実現されています。「Siccagno」栽培では、環境要因への適応力が高いピッツァテッロ（スローフード協会の原産地保護）などの地元品種が使用されています。

7月から10月まで、厳密に手作業で行われる段階的な収穫が続きます。トマトは収穫後24時間以内に加工され、含有水分が少なく果肉が多いのが特徴で、また糖度も高いです。栽培エリアでの太陽の光がトマトの典型的な特徴を際立たせ、リコピン、ベータカロチン（ビタミンA）、ビタミンCなど、健康維持に欠かせない抗酸化物質を豊富に含み、低カロリーの食品となります。特に、従来のトマトよりも多く含まれるリコピンは、トマトに特徴的な深紅の色を与えるだけでなく、老化の原因となり、変性疾患の一因となる活性酸素から細胞を保護する強力な抗酸化物質でもあります。

「Siccagno」のトマトは、鮮やかな赤色で、濃厚で心地よい香りを持ち、風味も豊かです。現在では、健康でバランスのとれた食事に推奨される食品のひとつとなっています。「シッカニョ・ディ・ヴァッレドルモ」トマトの加工は現在、技術的に高度な機械を備え、現行の規制を満たす製品を生産するために必要な衛生および安全基準をすべて満たした、パレルモ県スクラファニ・バーニのコントラーダ・ロヴィテッロにある近代的な施設で行われています。この施設は、国内および国際双方の市場にふさわしい製品を生産しています。