洋上風力発電所| 鹿島建設株式会社×シフ

日本最大の建設会社の1つである鹿島建設は、日本初の商業規模の洋上風力発電プロジェクトである秋田能代洋上風力発電所のモノパイル基礎を提供するべく、オランダのメーカーSifを選択しました。 これは、Sifにとっても日本初の契約となり、鹿島にとっても初の主要洋上風力発電プロジェクトでもあります。 13万世帯へのエネルギーを供給する風力発電所は、2022年に操業開始予定です。

パートナー

洋上基礎におけるオランダのリーダー、シフ(Sif)

Sifは、Sifは、1948年にオランダで設立され、洋上風力発電所および石油・ガスプラットフォームの基礎における世界最大の鋼管メーカーの1つです。 70年の歴史の中で、同社は1700を超える財団を設立してきました。 Sifは600人を雇用し、ロッテルダム港で42ヘクタールの組立および保管施設を運営しています。

洋上風力発電セクターでは、Sifの製品(洋上風力タービンをサポートするために使用される最大11メートルのモノパイル)が、英国、フランス、デンマーク、オランダ、ベルギー、ドイツにある60近くのプロジェクトの基盤に使用されています。 Sifは、Orsted、Vestas、Eon、Vattenfallなどの主要なヨーロッパのエネルギー会社や開発者にコンポーネントを提供しています。 モノパイルに加えて、Sifは、モノパイルの基礎に取り付けられたボートの踊り場、はしご、プラットフォームなどの要素を運ぶトランジションピースも製造しています。

現在Sifは主に北西ヨーロッパ地域にて事業展開をしていますが、国際的な事業拡大を視野に、2019年には日本にも営業所を開設しました。

建設業界180年の歴史を誇る鹿島建設株式会社

1840年に設立された鹿島建設は歴史ある企業で、8000人近い従業員を擁するゼネコンです。 設計、エンジニアリング、建設、不動産開発におけるサービスを提供しており、過去20年間で環境分野にも事業を拡大してきました。

鹿島建設はその歴史の初期より、西洋とのつながりを築いて来ました。 創設者である大工の鹿島岩吉は、1860年に横浜に初の洋風建築を建てたのをはじめとして、欧米の商社が日本進出する際の事務所を建設しました。 現在、鹿島建設はアジア、オセアニア、ヨーロッパ、北米に子会社を持っています。 ヨーロッパでは、鹿島はポーランドとチェコ共和国で建設事業を、英国とフランスで不動産投資と開発事業を行っています。

洋上風力発電では、2013年に日本初の固定基礎タービンのゼネラルコントラクターを務めた鹿島。現在、国内初の商用洋上風力発電事業の実施に向けた秋田港・能代港洋上風力発電施設建設工事のエンジニアリング、調達、建設、設置契約を担当しています。 また2020年には、2024年に稼働を開始する予定の秋田由利本荘市沖洋上風力発電事業の建設契約を締結しました。

パートナーシップ:日本初の商用洋上風力発電事業の基盤構築

Concept view of Akita Port wind farm, set to open in 2022 (photo: AOW)

秋田港風力発電所は2022に開業予定 (写真: AOW)

本州北部に位置する秋田港・能代港洋上風力発電施設は、日本初の商用洋上風力発電所であり、33台の風車により国内最大級となる13万世帯分の140MWの総発電容量の供給がおこなわれます。 2つの風力発電所(秋田港と能代港)から成り、価値は約1,000億円(8億3000万ユーロ)で、2022年稼働予定です。建設、運用、保守は、秋田県による発電事業者公募で選定された丸紅が主となり2016年に設立された特別目的会社「秋田洋上風力発電」(AOW)が担当します。

鹿島建設株式会社は、秋田洋上風力発電からプロジェクトのエンジニアリング、調達、建設、設置の契約を獲得しました。 これは、180年の歴史を持つ建設会社にとって初の重要な洋上風力契約です。

2020年3月、オランダのメーカー、シフは、鹿島建設株式会社と秋田港・能代港洋上風力発電施設のモノパイルとトランジションピースを製造する契約を締結しました。 この日本でのプロジェクトの最初の契約の際に、シフCEOのFredvan Beersは次のように宣言しました。「これは重要なマイルストーンであり、発展途上の日本の洋上風力発電市場で強力なビジネス関係を構築するための5年間の投資が報われたことの証です 」

シフ製造の33個のモノパイルとトランジションピースは、合計25000トンの鋼に相当します。 まず9つのモノパイルが2021年1月にロッテルダムから秋田に到着し、風車を支える洋上基盤の建設に着手しています。

同社CEOはまた、次のようにコメントしています。「シフは近年、日本の洋上風力発電市場の発展を評価しています。 シフは、日本で進行中の洋上風力発電開発を認識しており、2019年に東京に営業所を開設するなど、シフの日本での事業活動のさらなる拡大を検討を決定しました。 このシフモノパイルを日本に初めて納入できたことは、私たちにとって重要なマイルストーンです。」

オランダのシフのモノパイルに加え、秋田能代風力発電所は他の欧州企業との連携もしています。日本の三菱重工業とデンマーク企業の合弁会社MHI Vestasが33のタービンを供給および保守し、設置船は英国企業が提供しています。

Delivery of the first monopiles in Akita, January 2021 (photo: AOW)

初のモノパイル納入。 2021年1月 (写真: AOW)

詳細

写真出典: Sif | 秋田洋上風力発電株式会社

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